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プリンセス天功寄りのAKB48

昨日は月に1度のお楽しみ、

『大衆演劇』観劇。

お供は、『あの人』。

待ち合わせの場所に、待ち合わせの時間に。

『あの人』はいない‥‥。

ふと向かいのパン屋に目をやると、長い列に並ぶ『あの人』。

約束の時間を過ぎて合流。

『あの人』は、小便したい、ビール買いたいと言う。

少し歩いたコンビニで、御小水を放ち、ビールを買う「あの人」

劇場の席につくなりビールを飲み始める「あの人」

劇が始まる頃には、出来上がった「あの人」

「あの人」の引き寄せなのか、前の席には‥‥

★髪のボリュームが半端ない場違いな『プリンセス天功寄りのAKB48』みたいな女の子が座り、

アタシの左隣りには ★買い物用エコバックにスーパーの袋を葡萄の様に結びつけた『生活に疲れはてた、成長した「火垂るの墓」の節子』みたいな老婆が座る。

落ち着き無く、周りの席を見渡し、知人や有名人に似た人を見つけては軽くディスる「あの人」

劇が始まると前の席の男性の髪が風で揺れてしまい、嫌がらせの様に大きな拍手をしだす「あの人」

何度もその拍手を大人しくさせるアタシ。

劇の合間の係員の愉しいトークに一切耳を傾ける事もなく「あの人は面白くない」とバッサリ斬る「あの人」

歌謡ショーで、イケメン役者が登場すると『カッコいいっ!!』を連発するも、ショーが進行すると、誰が誰だかわからなくなる「あの人」

大声を小さくさせたり、拍手を大人しくさせたり、ヒドいディスりを制止させながら、素敵な劇を観たせいか、帰宅したら間もなく、死ぬように「アタシ」は寝たとさ。

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